12日からドーハでアフガン和平協議 ポンペオ国務長官出席へ

 【ワシントン=黒瀬悦成、シンガポール=森浩】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは10日、アフガン政府と恒久的な停戦などについて話し合う和平協議を、12日から中東カタールのドーハで開催すると発表した。トランプ米大統領は10日、ポンペオ国務長官が協議に参加すると明らかにした。2001年9月11日の米中枢同時テロを受けたアフガン戦争開始後、アフガン政府とタリバンの本格的な和平協議は初めて。

 協議では停戦や今後の国内の統治体制が話し合われる。順調に進めば、19年間に及ぶ戦闘の終結に道が開かれる。ただ、アフガン政府とイスラム原理主義に基づく国家建設を目指すタリバンの溝は大きく、協議は難航しそうだ。

 ポンペオ氏は声明で「協議の成功に向け、交渉当事者には現実に立脚し、自制と柔軟さを示すよう促す」と訴え、「米国は要請があれば支援の用意がある」と強調した。

 米国とタリバンが2月に結んだ和平合意は、アフガン政府が最大5千人のタリバン側捕虜を、タリバンが最大1千人の政府側捕虜を3月10日までに解放した後に和平協議を開くとしていた。アフガン政府は10日、タリバン捕虜6人をカタールに移送し、協議の前提条件となっていた捕虜交換が約半年遅れて完了した。

 和平合意はまた、アフガン駐留米軍を来年4月までに完全撤収させることも明記しており、米軍撤収機運にも拍車をかける可能性がある。

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