米大統領選 トランプ、バイデン両氏 ワクチンで舌戦 激戦州での支持固め活発化

 【ワシントン=黒瀬悦成】11月3日実施の米大統領選は、7日までの休日「レーバーデー(労働者の日)」の連休が明け、本選の火ぶたが本格的に切られた。民主党大統領候補のバイデン前副大統領は同日、東部ペンシルベニア州ハリスバーグで労働組合幹部らとオンライン集会を行った。同党副大統領候補のハリス上院議員と共和党のペンス副大統領も同日、中西部ウィスコンシン州入りして集会を開き、勝敗の行方を左右する激戦州での支持固めを活発化させた。

 バイデン氏のペンシルベニア州訪問は、同氏が今週予定している激戦諸州訪問の第1弾となる。

 バイデン氏はこの日、新型コロナウイルスのワクチン開発に関し、再選を目指す共和党のトランプ大統領が有権者の支持拡大を狙って安全性を軽視した拙速なワクチン実用化を目指す恐れがあるとして、開発の透明性が完全に確保されない限り「自分はワクチンを使わない」と表明した。

 これに対し、トランプ氏は同日、ホワイトハウスでの記者会見で、バイデン氏の発言はワクチンへの根拠のない恐怖感を拡散する「無謀な発言で科学への冒涜(ぼうとく)だ」とし、「直ちに謝罪すべきだ」と反発した。トランプ氏はまた、ワクチンが「記録的な速さ」で実用化されると述べ、11月の大統領選の投票日前に供給できる可能性があるとの見方を改めて示した。

 ペンシルベニア州は、2016年の前回大統領選でトランプ氏が民主党のクリントン候補を僅差で制した。同州はバイデン氏の生まれ故郷だが、最近の世論調査ではトランプ氏がバイデン氏を猛追している。

 両氏は11日にそれぞれ再び同州入りする。また、トランプ氏は今週、激戦州である南部ノースカロライナ、フロリダ、中西部ミシガン州を遊説する予定。

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