米大統領選まで2カ月 バイデン政権なら閣僚顔ぶれは? ライス「国務長官」、ウォーレン「財務長官」か

 【ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米民主党政権が誕生した場合、国務長官をはじめとする主要閣僚の顔ぶれはどうなるのか。メディアや専門家の間では、今回の大統領選で同党副大統領候補に有力視されたスーザン・ライス元国連大使が国務長官に起用されるかが早くも注目されている。

 ライス氏はオックスフォード大で博士号を取得後、国務次官補(アフリカ担当)などを経て、オバマ前政権下で国連大使と大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を歴任した。

 ライス氏は先月下旬にラジオ番組に出演した際、自身が国務長官、国務長官、国土安全保障長官、国家情報長官のいずれのポストに関しても「職務を遂行できるだけの経験がある」と言い切り、閣僚就任への強い意欲を示した。

 ライス氏をめぐっては、過去にもオバマ前大統領が2期目に国務長官として起用することを検討していた。

 しかし、国連大使だったライス氏は、2012年に駐リビア米大使が北東部ベンガジの米領事館で国際テロ組織アルカーイダ系のテロ組織による襲撃で殺害されたことに関し、当初は「ネット上の反イスラム動画に怒った群衆による自然発生的な事件だ」と発言し、政権の失態の隠蔽を図ったと見なされ激しい批判を浴びた。

 事態を受け、オバマ氏はライス氏の人事が上院で承認されるのは絶望的とみて、上院の承認が要らない補佐官職をライス氏に与えた経緯があるだけに、「ライス国務長官」が現実味を増した場合、この問題が蒸し返されるのは必至だ。

 また、前政権で「親中派」とされたライス氏が政権入りすれば、日本で警戒感が強まる公算も大きい。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ