米大統領選 トランプ氏への評価、割れる暴動現場 論争の中心地

 【ニューヨーク=上塚真由】警官による黒人男性への発砲事件を受けて暴動が起きた中西部ウィスコンシン州ケノーシャではトランプ米大統領の1日の訪問に対し、抗議集会が開かれる一方、熱烈に迎える支持者の姿も見られた。11月の大統領選に向け、ケノーシャは、人種差別と暴力行為をめぐる論争の新たな中心地となっている。

 米メディアによると、ケノーシャの中心地では1日、トランプ氏を歓迎する支持者と、抗議デモの活動家らが集まり、互いに怒号を浴びせる場面も。極右団体のメンバーを名乗る2人組が登場すると、群衆が取り囲み、警察が制止する騒ぎも起きたという。

 黒人男性のジェーコブ・ブレークさんが背後から警官に撃たれた現場では、トランプ氏への抗議集会が開かれ、数百人が参加。主催者の一人は、「トランプ氏は恐怖をかきたてるためにやってきた。分断させようという企てをわれわれは拒否する」と強調した。

 だが、地元は批判一辺倒ではない。略奪や放火などの被害を受けた小売店経営者の間では、治安強化を訴えるトランプ氏を評価する声もあった。

 暴動で経営する中古タイヤ店が深刻な被害を受けたリンダ・トリバーさんはFOXニュースの取材に、「州兵が派遣されて、本当に助かった。街は落ち着きを取り戻し、感謝している」と語った。

 ケノーシャのある地域は2016年の前回選挙でトランプ氏がわずか255票差で辛勝した激戦区。トランプ氏の掲げる「法と秩序」の力強いメッセージがどう評価されるかが、注目されている。

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