米大統領選 トランプ氏「ワシントン政治打破」の実現誇示 指名受諾演説

 再選を目指すトランプ米大統領の共和党候補指名受諾演説を聞いて強く印象づけられたのは、共和党が「米国第一主義」の政策を推進してきたトランプ氏の下で、「労働者のための大衆政党」に確実に変貌を遂げたことだ。

 これまで史上最長だったクリントン大統領(当時)による1996年の受諾演説よりも2分長い、70分間にわたったトランプ氏の演説は、2016年の前回大統領選で同氏の公約だった「ワシントン政治の打破」をいかに実現させたかを高らかに誇示した。

 トランプ氏は、「米国の雇用を抹殺する環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)からの離脱は、ワシントンのエスタブリッシュメント(支配階層)に衝撃を与えた」と強調。対中関係でも「ワシントンのインサイダーたちは中国と事を構えないよう私に懇願してきたが、国民のために米国史上最も強硬な措置を中国に下した」とした。

 また、自身がワシントンで激しく攻撃されているのは、支配階層を無視して一般労働者に寄り添う「米国第一」の政治を貫いているからだとも主張した。

 トランプ氏とその支持勢力にとって、約40年間の上院議員生活を経て民主党のオバマ前政権で副大統領を務めたバイデン氏は、「米国を駄目にした元凶であるワシントンの支配階層」の典型的存在と映る。

 しかも、高齢のバイデン氏に連なるのは、黒人差別解消運動に名を借りた過激勢力の暴動や凶悪犯罪に見て見ぬふりをし、時に扇動する急進左派だ。トランプ氏は「バイデン政権の米国では誰も安全であり得ない」と訴えている。

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