中国外相、米に対抗 西欧で巻き返し狙う

 【パリ=三井美奈】中国の王毅(おう・き)国務委員兼外相が25日、欧州歴訪を開始し、最初の訪問国イタリアでディマイオ外相と会談した。今月半ばにはポンペオ米国務長官が東欧歴訪で「中国の脅威」に対抗するよう訴えており、王氏は西欧で米国に巻き返しを図る構えだ。

 伊国営放送によると、ディマイオ氏は王氏との共同記者会見で「中国はわれわれの主要なパートナーの一つだ」と発言。一方、香港での国家安全維持法に触れ、「香港の高度な自治を守ることが重要だ」と注文を付けた。王氏は「他国を阻害し、自国の利益ばかり追求すべきではない」と述べ、欧州に対中包囲網の構築を促す米国を暗に批判した。

 イタリアは昨年、先進7カ国(G7)で初めて中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に関する覚書を締結。新型コロナウイルス禍では中国のマスク支援を受けた。王氏はイタリアに続いて、オランダ、ノルウェー、フランス、ドイツを訪問する予定。欧州連合(EU)で中国への警戒論が高まる中、経済関係の重要性を訴える狙いとみられる。

 ポンペオ氏はチェコ、スロベニア、オーストリア、ポーランドの4カ国歴訪で、第5世代(5G)移動通信システムから中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の製品を排除するよう求め、中国に対抗する米欧結束を訴えた。

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