米大統領選 スローガンは「カオスな大統領」 米民主は失政批判戦術

 【ニューヨーク=上塚真由】11月の米大統領選の民主党候補、バイデン前副大統領の陣営は27日までの共和党全国大会期間中、オンライン形式のイベントやテレビ、インターネットの選挙広告などを重点的に展開して、トランプ大統領に対抗する戦略だ。

 バイデン陣営は、共和党大会にあわせて「カオス(混沌)的な大統領」とトランプ氏への批判スローガンを掲げる。新型コロナウイルスによる失政で米国が危機的状況に陥ったと強調し、トランプ氏批判の世論を高めるのが狙いだ。

 フロリダ、アリゾナ、ペンシルベニア、ノースカロライナ、ミシガンの5つの激戦州で選挙広告を重点的に出し、地元紙のニュースサイトには「この政権はわれわれを裏切った」と主張する広告を提示。オンライン形式で支持者向けのイベントを開催し、ペロシ下院議長ら党有力者が日替わりで登場するオンラインの記者会見も連日行う。

 ただ、先週の民主党大会の期間中に選挙キャンペーンを実施したトランプ氏に対し、バイデン氏のメディア露出は少ない。CNNテレビは「トランプ氏がスポットライトを可能な限り浴びることが、バイデン氏の勝利に利する」とトランプ氏の自滅を招く戦術とみるが、バイデン氏には支持者の熱気不足という課題が残る。

 米メディア・リサーチ・センターの分析によると、6~7月に米三大ネットワーク(ABC、CBS、NBC)が報じた時間は、トランプ氏関連が512分で、バイデン氏関連の58分の約9倍。トランプ氏の報道は大半が批判的なものだったが、メディアの注目度の差は歴然としている。

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