米大統領選 民主党政権「経済停滞の暗い時代」 トランプ政権高官が共和党全国大会で批判

 【ワシントン=塩原永久】米共和党全国大会2日目の25日、トランプ政権幹部や企業経営者が登壇し、「ビジネスマン出身の大統領は経営をよく理解している」などと述べて、トランプ大統領の経済手腕をアピールした。民主党のオバマ前政権を「経済停滞の暗い時代」と断じ、大統領選の同党候補、バイデン前副大統領が示した増税路線が景気を冷え込ませると強調して有権者に警戒感を植えつける戦略を進めている。

 「経済は健康を取り戻そうとしている」

 トランプ政権の経済司令塔、クドロー国家経済会議委員長はビデオメッセージでそう語った。新型コロナウイルス流行前は歴史的な好景気だったと述べ、政権が注力した大型減税や規制緩和の恩恵だと強調した。

 クドロー氏は、バイデン氏が計画する増税で4兆ドル(約420兆円)規模の税負担が生じると指摘。「選択肢は明快だ。(トランプ政権の)経済的繁栄を選ぶのか、(民主党政権の)経済停滞の暗い時代に戻るのかだ」と締めくくった。

 同日の党大会前半はトランプ氏の指導力への賛辞があふれた。登壇した農業従事者は「新たな貿易協定を結んでくれたので(事業の将来に)自信が持てた」と述べ、トランプ氏の「米国第一」の通商政策を称賛。鉄鋼業者は、オバマ前大統領とバイデン氏を「ビジネスに無知な職業政治家」と呼び、不動産業界出身のトランプ氏に期待を寄せた。

 オバマ前政権は2008年の金融危機「リーマン・ショック」を収拾し、10年超の米史上最長の景気拡大の土台を築いた。コロナ禍で景気が失速するまで、トランプ政権がそれを引き継いだ側面は否めない。

 それでも、トランプ陣営は「バイデン氏=増税=景気悪化」のイメージ戦略を展開し、コロナ禍の打撃が収まらない中、「増税している場合ではない」(クドロー氏)と民主党政権誕生に警鐘を鳴らしている。

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