中国、米機の演習区域侵入を非難 「露骨な挑発行動、不測の事態も」

 【北京=西見由章】中国国防省は25日、人民解放軍北部戦区が実弾演習のために中国北部・渤海(ぼっかい)や黄海に設定した飛行禁止区域に米軍のU2偵察機が同日侵入したとして、「露骨な挑発行動だ」と非難する報道官談話を発表した。演習区域に他国軍機が侵入したとして中国軍が事実上抗議する声明を出すのは異例だ。

 談話は、米偵察機の侵入が「中国側の正常な演習を深刻に妨害」するものだとし、米中間の「海空安全行動ルール」や国際慣例に著しく違反すると反発。判断ミスや不測の事態を容易に引き起こすものだとして「断固とした反対」を表明し、米側に厳正な申し入れを行ったことも明らかにした。

 軍事協力を進める米国と台湾を牽制するため、中国軍は24日から渤海や広東省沖、海南島沖の南シナ海で演習を開始したほか、22日からは山東省沖の黄海で演習を行うなど周辺海域での軍事行動を活発化している。このうち渤海と黄海が北部戦区の管轄だ。米軍も東シナ海や南シナ海に空母を展開するなど軍事プレゼンスを急速に高めており、米中間の緊張が強まっている。

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