「日本は素晴らしい…中国とは全然違う」アマ・アデさんからの“遺言” 中国投獄27年、自由訴え続けた亡命チベット「女戦士」

【有本香の以読制毒】

 安倍晋三首相が日帰り検診のため通院しただけで、左派野党と大メディアは大騒ぎ。つくづく、ヒマな人たちだ。おまけに、立憲・国民の日本版「共に民主党」は、やっぱり合流するのだという。3年前の衆院選の際の「分党」は一体何だったのか。「国民を愚弄するのもいい加減にせよ!」と言いたいが、こんな人たちが、曲がりなりにも、私たち「国民の代表」だというのだから泣けてくる。

 こんな人たちのグダグダぶりをよそに、世界は音を立てるように動いている。連日、わが国の沖縄県・尖閣諸島近辺に武装公船を送り込んできている中国は、陸で国境を接するインドとも緊張状態をつくり出している。

 6月には、カシミールの中印国境で約半世紀ぶりの死者を出す武力衝突が伝えられた。両国の緊張・対立が4カ月目に入るなか、とうとう中国軍がステルス戦闘機2機をインド国境近くに配備したと一部メディアが伝えている。

 2機は、人民解放軍空軍所属のステルス戦闘機「J-20(殲-20)」だと記事にはあり、いよいよ制空権をめぐる実戦かとの憶測も飛ぶなか、中印両国と深く関係した、ある人の訃報が飛び込んできた。

 亡命チベット人の「女戦士」、アデ・タポンツァンさんである。享年88。彼女のことをチベット人は皆、「アマ・アデ」と呼んでいた。アデさんは27年もの間、中国の「刑務所」に投獄されていた人だ。奇跡的に釈放され、インドへ亡命した後は、ダライ・ラマ14世法王の拠点であるダラム・サラで過ごし、世界に向けて自身の体験と中国によるチベット支配の実態を発信し続けた。

 現在は絶版となってしまったが、彼女の体験を綴った著書『チベット女戦士アデ』(総合法令出版)は日本でも発売されていた。そこに書かれていたことは、読み続けるのが辛くて何度も本を閉じたくなるほど、凄まじい弾圧の実態だ。平凡で幸せな若妻だった彼女は、中国に抵抗する同胞ゲリラ兵に食料を配る活動をしたために逮捕される。それから50代後半までの27年間、心身に、筆舌尽くしがたい拷問を受け続けた。

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