米大統領選 ドラマ生んだ民主党大会 変遷の歴史

 11月の米大統領選に向けて史上初のリモート方式で開催される民主党全国大会は、これまでもさまざまな変遷やドラマがあった。

 議会図書館などによると、最初の民主党大会は1832年5月に東部メリーランド州ボルティモアで開かれた。この大会で「民主党」の名称が初めて正式に採用された。党大会での恒例行事である、各州からの代議員の一人がそれぞれの州での候補指名争いの結果を発声方式で発表する慣例も第1回大会で始まった。

 大統領候補への正式指名を受けて本人が会場で指名受諾演説をするようになったのは1932年の中西部イリノイ州シカゴでの党大会から。演説をしたのは、同年の大統領選で当選し、45年4月に死去するまで大統領を務めたフランクリン・ルーズベルト氏。同氏は演説で、世界恐慌により打撃を受けた米社会の再生と改革に向けた「ニュー・ディール」構想を訴えた。

 一方、民主、共和両党の党大会が初めてラジオで中継されるようになったのは24年。民主党が東部ニューヨーク市で開いた大会では、当時42歳のルーズベルト氏による演説が注目され、同氏がニューヨーク州知事を経て大統領に登りつめる契機となった。

 テレビの生中継は48年、東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで開かれた共和党大会が最初で、52年に共和、民主両党が中西部イリノイ州シカゴでそれぞれ開いた大会でテレビが本格導入された。(ワシントン 黒瀬悦成)

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