民主副大統領候補のハリス氏、黒人票獲得は微妙 米大統領選の構図確定

 【ワシントン=黒瀬悦成、平田雄介】11月3日実施の米大統領選で民主党候補指名が確実なバイデン前副大統領(77)は11日、副大統領候補に黒人女性のカマラ・ハリス上院議員(55)を起用するとツイッターで発表した。米国の主要政党で女性の副大統領候補は3人目で、黒人女性では初めて。大統領選は、共和党現職のトランプ大統領(74)、ペンス副大統領(61)コンビとの対決の構図が確定した。

 バイデン氏は「ハリス氏を副大統領候補として発表できることを光栄に思う」と強調。ハリス氏もツイッターで「バイデン氏当選のためになすべきことをする」と表明した。

 ハリス氏は父はジャマイカ系、母はインド系の移民2世で、西部カリフォルニア州サンフランシスコの地方検事、同州司法長官などを経て2017年から同州選出の上院議員。昨年1月に民主党候補指名争いに出馬し、討論会でバイデン氏を激しく攻撃して注目されたが、12月に撤退した。

 バイデン氏は今年3月、副大統領候補に女性を選ぶと表明。高齢の同氏は、副大統領候補の選考に際し、自身が1期で退任した場合に次の大統領候補として務まるかどうかに加え、2年前の中間選挙で民主党の下院での躍進を支えた、大卒以上の女性層への訴求力を重要視した。

 さらに、5月の白人警官による黒人男性暴行死事件を受けた差別解消運動の拡大で、黒人を選ぶよう求める圧力が左派勢力などから強まったことが決め手になった。

 バイデン陣営としては、ハリス氏起用で黒人層へのアピールを図りたい考えだ。ただ、民主党関係者は「ハリス氏はこれまで黒人問題に真剣に取り組んだことがない」と指摘しており、黒人票の獲得につながるかは微妙だ。

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