韓国「軍事通信衛星」の実力は? 初の打ち上げ成功に大喜び、「偵察衛星」視野も…日本と大差

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領率いる韓国軍が先週、初の軍事通信衛星「アナシス2号」の打ち上げに成功した。文政権が昨年、日韓のGSOMIA(軍事情報包括保護協定)破棄を持ち出した際、韓国が情報収集衛星(偵察衛星)を保有していないことが注目された。今回の打ち上げ成功は偵察衛星の保有につながるのか。同国のレベルはどうなのか。

 「軍事専用通信衛星打ち上げ…韓国、世界で10番目の保有国に」

 朝鮮日報(日本語版)は22日、こんな大喜びの記事を伝えた。

 アナシス2号は21日、米フロリダ州の空軍基地から、米宇宙開発ベンチャーのスペースX社のロケットで打ち上げられた。今後、朝鮮半島上空の高度約3万6000キロの軌道上に乗れば、性能試験などを経て来年初めにも本格運用が始まる。

 韓国軍はこれまで、官民兼用の衛星で部隊間の通信などを行っていた。だが、敵の電波妨害への弱点が見られたため、情報処理速度の向上なども含めて、アナシス2号を投入したという。

 人工衛星を通じて、大容量の情報・通信をやりとりする通信衛星と、衛星に搭載したカメラや電波を用いて、地上を観察する偵察衛星は違う。

 内閣衛星情報センターなどによると、日本では現在、内閣官房が情報収集衛星7基を運用している。自衛隊が通信用で使っている衛星は4基あり、うち2基は民間で、残り2基は防衛省が独自に運用している。安全保障分野の宇宙利用では、日本は韓国を大きく先行しているといえる。

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