中国外相「米国は国際秩序の最大の破壊者」と非難 英仏と電話会談で

 中国の王毅国務委員兼外相は28日、英国のラーブ外相、フランスのルドリアン外相と相次ぎ電話会談した。香港問題で緊張が高まる英国との関係について「双方は理性と成熟を保つべきだ」と主張し、米国批判も繰り広げた。米中対立が激化する中、英仏をつなぎ留めたい意向とみられる。

 中国外務省の発表によると、ラーブ氏との会談で王氏は、香港国家安全維持法に関する英国側の言動を内政干渉だと批判。英中関係は岐路に立っているとの認識を示した。英国が第5世代(5G)移動通信システムから中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)製品の排除を決めたことに関し、トランプ米政権を念頭に「他国の圧力と脅しを受けて商業問題を政治化した」と指摘した。

 英外務省によると、ラーブ氏は「中国が国際社会との信頼関係を再構築することが重要だ」と強調。「9月の香港立法会(議会)選挙を注視する」とも伝えた。また、少数民族ウイグル族に対する「ひどい人権侵害の確かな証拠」があるとし、新疆ウイグル自治区で「国際的な人権義務」を守るよう促した。

 王氏はルドリアン氏との会談で「米国は既に、国際秩序の最大の破壊者になっている」と非難。米国が「イデオロギー対立」を引き起こそうとしているとして、「新冷戦」を共に防ぐよう呼び掛けた。(共同)

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