韓国総選挙 次期大統領選に向け始動 圧勝の李洛淵前首相 知日派に期待の半面、党内に強い対日強硬論

 【ソウル=名村隆寛】左派系与党が圧勝した韓国総選挙で、最も注目されたのが「次期大統領選挙の前哨戦」と称されたソウル中心部、鍾路(チョンノ)選挙区での前、元首相の戦いだ。結局、「共に民主党」から出馬した李洛淵(イ・ナギョン)前首相が「未来統合党」の代表、黄教安(ファン・ギョアン)元首相に圧勝し、李氏は2年後の大統領選に向け強い存在感を示した。

 李氏は1952年、韓国南西部の全羅南道霊光(ヨングァン)出身。ソウル大学法学部を卒業し、79年に東亜日報に入社。政治部、外信部などを経て、90~94年に東京で特派員を経験しており、日本語が堪能だ。

 金大中(キム・デジュン)政権下の2000年に与党・新千年民主党から国会議員選挙に出馬し、初当選。同党では報道官や院内代表を務め、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が当選した際には、盧氏の報道官も任された。韓日議員連盟の副会長兼幹事長を務めた韓国政界屈指の知日派だ。

 本格的な転機が訪れたのは、17年5月。文在寅(ムン・ジェイン)氏が大統領選挙で当選、就任した直後に、当時、故郷の全羅南道の知事であった李氏を首相に指名したのだ。本人も口にしていたが、まさにサプライズ人事だった。前任の首相(大統領代行は)くしくも黄氏だった。

 首相就任後は文氏の代理として、安倍晋三首相と複数回、会談した。昨年10月には天皇陛下の「即位礼正殿の儀」の際に訪日した。

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