韓国総選挙、議会5分の3占める巨大与党が誕生 1987年の大統領直接選導入以降初めて

 【ソウル=桜井紀雄】15日に投開票が行われた韓国総選挙(定数300)は16日に開票が終了した。与党「共に民主党」は、系列の比例代表政党「共に市民党」と合わせて改選前の128議席から50議席以上伸ばし、180議席を獲得して圧勝した。与党が国会で法案処理が極めて有利になる5分の3の議席を占めるのは1987年の大統領直接選導入以降初めて。革新系政党が単独で過半数を得たのも2004年以来。

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で不安が高まる中、有権者が現政権による安定的な国政運営を望んだと分析されている。ただ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領はいわゆる徴用工判決問題などで従来の立場を維持するとみられ、日韓関係の劇的な改善は期待できそうにない。

 与党は小選挙区で首都圏の激戦区の多くを制し、163議席を獲得。比例でも共に市民党が17議席を確保した。ソウル中心部の選挙区では、与党の李洛淵(イ・ナギョン)前首相が、最大野党「未来統合党」代表で元首相の黄教安(ファン・ギョアン)氏を破った。

 未来統合党は、昨年まで院内代表として黄氏とツートップを務めてきた女性有力候補の羅卿●(=王へんに援の旧字体のつくり)(ナ・ギョンウォン)氏も落選。系列の比例政党と合わせても改選前の112議席を割り込む103議席にとどまった。執行部の責任を問う声が高まりそうだ。

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