民主候補確実のバイデン氏、結束に課題 米大統領選サンダース氏撤退

 【ワシントン=黒瀬悦成】米大統領選は8日、急進左派のサンダース上院議員(78)が撤退を表明し、今後は民主党の候補指名を確実にしたバイデン前副大統領(77)が共和党現職のトランプ大統領(73)の打倒に向け、分裂状態の民主党をどうまとめ上げていくかが大きな注目点となってきた。

 サンダース氏が民主党の指名争いに敗れた最大の理由は、同党支持者の大多数が同氏の左派的な主張にノーを突き付けたためだ。

 民主党は一方で、かつては同党の支持層だった白人労働者が共和党に流れたことなどから左傾化傾向を強めており、中道穏健派に位置付けられているバイデン氏も党内左派への配慮は不可欠となっている。

 バイデン氏としての急務は、ここまでサンダース氏を熱狂的に支持してきた若者層らを取り込むことだ。

 バイデン氏は8日、サンダース氏の撤退表明を受けた声明で、サンダース氏およびその支持者について「これまで顧みられず、実現も難しいとみられていた争点を政治的議論の中心に据えることに成功した」などと繰り返し称賛した。

 また、サンダース氏が唱えた気候変動対策や所得格差の是正、公立大学の無償化、学費ローン債務の緩和などの公約に取り組んでいくとも言明した。

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