中西部ウィスコンシンン州で予備選 新型コロナで選挙スタッフ集まらず 米大統領選

 【ワシントン=黒瀬悦成】米大統領選の民主党候補指名争いで、中西部ウィスコンシン州の予備選が7日、行われた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて同州でも自宅待機令が出る中での実施となったことから、感染を恐れて投票所を運営するスタッフが集まらず、選挙応援のため州兵部隊が動員されるなど各地で混乱が相次いだ。

 新型コロナの感染拡大で多くの州は予備選・党員集会の実施を延期。この日の予備選は3月17日に南部フロリダ州など3州で行われた予備選以来、3週間ぶりの実施となった。

 ウィスコンシン州の保健当局によると、同州での7日現在の感染者数は2578人、死者数は92人。

 最大都市ミルウォーキーでは、2016年大統領選の予備選で180カ所だった投票所が今回、人員不足で5カ所だけとなった。それでも人手が足らず、州全体で約2500人の州兵が動員され、投票事務に携わった。

 現地からの映像では、マスクを着けた有権者が6フィート(約183センチ)前後の「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」をとって並び、数百メートルの長い列をつくった。並んでから投票を終えるまで数時間かかった人もいたという。

 結果は郵便投票の到着期限の13日以降に発表される。事前の世論調査では、指名獲得が濃厚なバイデン前副大統領(77)が急進左派のサンダース上院議員(78)を大幅にリード。サンダース氏が大敗すれば同氏に対する撤退圧力が一層強まるのは必至だ。

 同州の予備選では、エバーズ知事(民主党)が6日、感染リスクを考慮して実施を6月に延期する知事令を出したが、州最高裁は州議会の共和党勢力からの提訴を受けて知事令は無効との判断を下した。

 トランプ大統領は7日の記者会見で、知事が予備選延期を発表したタイミングは、トランプ氏が予備選と同時実施の州最高裁判事選挙に出馬している共和党系のケリー判事の支持を表明した直後だったと主張。このまま選挙を実施してケリー氏が当選するのを恐れた知事が延期を画策したと強調した。

 トランプ氏はまた、民主党勢力などが11月3日実施の本選を郵便投票で実施すべきだと主張していることに関し「郵便投票は不正の温床だ」と語り、「本選は(通常の投票方式で)行われる」と言明した。

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