米大統領選 民主党指名へ前進 バイデン氏に「左傾化」の懸念

 【ワシントン=黒瀬悦成】11月の米大統領選に向けた民主党候補指名争いは17日、南部フロリダ州など3州で行われた予備選で勝利した中道穏健派のバイデン前副大統領(77)が指名獲得に大きく前進し、今後は対抗馬である急進左派のサンダース上院議員(78)がいつ撤退を決めるかが注目点になってきた。一方、バイデン氏がサンダース氏の撤退を見越し、同氏の支持層を吸収したい思惑から政治的立場を急速に左傾化させており、今回の選挙を「資本主義対社会主義」の戦いと位置付けるトランプ大統領(73)の術中に自らはまり込む恐れも出てきた。

 バイデン氏は同日夜の結果を受けた「勝利声明」で、「サンダース氏は私とビジョン(将来への展望)を共有している」と述べた上で「私の目標は党を結束させ、米国をまとめ上げることだ」と強調し、同氏の支持勢力である若者層に合流を呼びかけた。

 ロイター通信と調査会社イプソスが12日発表した全米合同世論調査によると、民主党支持者の間で同党の大統領候補に求める要件として49%が「トランプ氏に勝てること」と回答。具体的に誰が勝てるかについては56%がバイデン氏、25%がサンダース氏と答えており、同党支持者の間でバイデン氏待望論が高まっているのは事実だ。

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