米大統領選 民主「ラストベルト」奪還が鍵 バイデン氏、支持基盤の再建誓う

 米民主党のバイデン前副大統領は11月の大統領選に向けた10日の指名争いで、共和党のトランプ大統領との本選を制する上で重要な州で勝利した。その一つが自動車産業の集積地、中西部ミシガン州。前回選で同州を含む「ラストベルト(衰退した工業地帯)」でトランプ氏に熱狂した層を取り戻すことが民主党にとり政権奪還への第一歩だ。

 バイデン氏は10日夜の勝利演説で「民主党の支持基盤を再建する」と誓った。その代表に挙げた「高卒の人々」「労働者」らは2016年の大統領選で民主党がトランプ氏に奪われた支持基盤だ。工場労働者が多いミシガン州は民主党の牙城だったが、前回選ではトランプ氏が勝利した。

 「トランプ氏にミシガン州で勝たせてしまったのは、有権者が民主党にウンザリしたからだった」。地域ラジオのDJ、ティム・ブラウンさん(62)は3年半前を振り返る。

 当時、ミシガン州の民主党予備選ではサンダース上院議員が勝利したが、党主流派が後押しするクリントン元国務長官が指名を獲得。ブラウンさんのリスナーには、これに失望し、本選でトランプ氏への投票や棄権を選んだ人が少なくなかった。白人労働者層の一部がトランプ氏になびいたことで、民主党は1988年以来で初めてミシガン州で敗北した。

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