米大統領選 10日に「ミニ・スーパーチューズデー」 ミシガンの行方など焦点

 【ワシントン=黒瀬悦成】11月の米大統領選に向けた民主党候補指名争いは10日、全米6州で予備選が行われる「ミニ・スーパーチューズデー」の第1弾を迎える。3日のスーパーチューズデーで「奇跡の復活」を遂げたバイデン前副大統領(77)と、形勢逆転を図りたいサンダース上院議員(78)のどちらが本選の激戦州である中西部ミシガン州(代議員数125)を押さえられるかが注目点となりそうだ。

 サンダース氏は、2016年大統領選に向けたミシガン州予備選で、クリントン元国務長官に得票率1%差で勝利している。

 ミシガン州は東部から中西部にかけての「ラストベルト(衰退した工業地帯)」に位置し、ミシガン大など左派リベラル色の強い大学が多いことから、労働者層や学生に人気のあるサンダース氏にやや有利とみなされてきた。

 しかし、ミシガン州の地元紙デトロイト・ニュースと地元テレビ局が2月28日~3月3日に実施した合同世論調査では、バイデン氏の支持率は29%で、サンダース氏23%に6ポイント差をつけた。調査はバイデン氏が圧勝したスーパーチューズデーの結果が判明する前に実施されており、実際の支持の差はさらに広がっている可能性がある。

 政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた全米の平均支持率(8日現在)では、バイデン氏は昨年4月に出馬表明後最高の42・3%で、サンダース氏31・3%に11ポイント差をつけている。

 バイデン氏の支持が上がっているのは、同氏が2月29日の南部サウスカロライナ州予備選で大勝し、民主党支持者の間で「トランプ大統領に勝てる候補」として同氏に対する期待が急速に高まったためだ。

 例えばスーパーチューズデーに予備選が行われた東部マサチューセッツ州は伝統的に左派が多く、サンダース氏有利とみられていたが、バイデン氏が大勝。CNNテレビの出口調査では、候補を支持する基準として「トランプ氏に勝てる人物」を挙げた有権者が65%に上った。

 ミシガン州は前回大統領選でトランプ氏が制し、大統領の座をつかんだだけに、バイデン、サンダース両候補ともここで勝って「本格候補」としての立場をアピールしたい考えだ。

 10日は同州のほかにワシントン州(代議員数89)、ミズーリ州(68)、ミシシッピ州(36)、アイダホ州(20)で予備選が、ノースダコタ州(14)で党員集会が行われる。この日争われる代議員の総数は352。

 リアル・クリア・ポリティクスによると、両候補の獲得代議員数(8日現在)はバイデン氏が664人、サンダース氏は573人。

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