米大統領選 スーパーチューズデー、指名争いの天王山

 米大統領選の候補者指名争いで「天王山」となるのが、各州や自治領などの予備選や党員集会が最も集中する3日(火曜日)の「スーパーチューズデー」だ。これまでの1州ごとの戦いと違って全国規模で実施されることから、各候補者は、11月の本選でも通用する集票力を見せつけようとしのぎを削る。

 米国では開拓時代からの伝統で火曜日を投票日とすることが多い。4年に一度の大統領選も「11月の第1月曜日の後の火曜日」と定められている。キリスト教の安息日である日曜日を避け、また、遠隔地から投票所のある町まで馬車で移動する人々が投票に間に合うよう配慮したためだ。

 11月の本選でトランプ大統領に挑戦する立場の民主党では今回、人口の多い西部カリフォルニア州や南部テキサス州を含む14州などで予備選・党員集会が行われる。獲得が争われる代議員数は計1357人(10日まで投票が行われる海外在住を含む)で、全体の約3分の1。ここで一気に代議員数を積み上げた候補が、指名に必要な過半数(1991人)の確保に向けて有利になる。

 過去の大統領選では一部の例外を除き、民主・共和両党ともスーパーチューズデーで最も多くの州で1位となった候補が本選に勝ち進んでいる。

 米メディアによれば、スーパーチューズデーという呼び名が登場したのは1980年代。大統領選の指名争いを左右する最重要イベントとして定着したのは、88年のことだ。

 この年の民主党候補指名争いでは、南部を中心とした20州などが同じ日に予備選・党員集会を実施。南部諸州には自分たちの保守的な価値観に近く、全米レベルでの支持を期待できる候補に指名を勝ち取らせ、中央政界への影響力を高める目論見があったとされる。

 ただ、この時は狙いに反して票が分散したことで、漁夫の利を得た形となったリベラル系が最終的に指名を獲得。結局、本選では共和党穏健派のブッシュ副大統領(当時)に大敗した。(大内清)

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