シリアの男性「空爆で笑おう」と3歳娘に教育…「ライフ・イズ・ビューティフルだ」「男の中の男」

 1999年の米アカデミー賞で3部門を受賞した伊映画「ライフ・イズ・ビューティフル」(ロベルト・ベニーニ監督、97年)は、第二次大戦中の強制収容所を舞台にした作品だ。過酷な状況にありながら、幼い息子の心を守るために「これはゲームなんだよ」と明るく嘘をつき続けるユダヤ系の父親をベニーニ監督が自ら熱演した。公開から20年以上が経過した今、同じような方法でわが子を守ろうとする父親がSNSで話題になっている。

 カタールの衛星テレビ局「アルジャジーラ」のウェブサイト「AJ+」やロイター通信の公式ツイッターアカウントは日本時間18日、空爆や砲撃が続くシリアで生活する男性と3歳の娘の動画を投稿した。男性は娘の恐怖心を和らげるために「爆弾やミサイルの音が聞こえたら笑おう」と教えており、爆発音に合わせて2人で笑うという内容だった。

 報道を受けて海外のネットユーザーらは、ツイッターで「この父親こそ本当の英雄だ」と称えながらも「悲しすぎるよ」「ちくしょう」などとやりきれない気持ちを吐露。日本でもNHKなどが報じて関心を集め、「この父親を尊敬します。男の中の漢でありまさに父親です」「こんな短い動画だけど泣いた。お父さんはすごく優しい人なんだなぁ」「同じ親として立派すぎて頭が上がらない」「お父さんの娘を思う優しさに胸が締め付けられます」などの投稿が相次いだ。

 愛情深い父親が、子供に悲しい現実を直視させないようにする共通点から「ライフ・イズ~」を連想した人は国内外にいたようで、「映画ライフ・イズ・ビューティフルを思い出させる父親だね。素晴らしい父親だが心が痛む」「ライフ・イズ・ビューティフルと重なって胸が張り裂けそうになる」「Life is beautifulのシリア版」「今まさに、あの映画と同じことが起きているんだ」といったコメントも見られた。

 同時に、この父娘がいつでも笑って暮らせる世の中になりますように、などと内戦が終わるよう祈る投稿も多数あった。

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