新型肺炎で台湾がWHO加盟訴え 

 【台北=田中靖人】世界保健機関(WHO)が開いた新型コロナウイルスによる肺炎に関する専門家会合に、台湾の専門家が個人の資格でオンラインで参加したことについて、台湾の外交部(外務省に相当)の欧江安(おう・こうあん)報道官は13日の記者会見で、「台湾の完全な参加によってこそ世界の防疫の穴をなくすことができる」と述べ、台湾のWHO加盟の必要性を重ねて訴えた。

 専門家会合は11、12両日に開催された。欧氏は、今回の参加で感染状況やワクチンの開発情報が得られたとして「小さな一歩を踏み出した」と評価した。一方、台湾は防疫に成功しており経験を各国と共有できると強調した。

 台湾は、「一つの中国」原則を掲げる中国の妨害でWHOに加盟していない。台湾の外交部は12日、会合への参加は台湾とWHOの直接交渉の結果であり、中国の同意は必要なかったとする声明を発表した。中国外務省は中国が台湾の出席に同意したと説明しており、台湾側の説明と食い違っている。

 台湾は、WHOへの加盟はもとより年次総会へのオブザーバー参加も認められない状態が2017年から続いている。専門家会合への参加も難しく、昨年、台湾が出席を申請した会合のうち、7割近くは出席を拒否されていた。

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