新型肺炎、感染拡大で韓国経済に衝撃! 国内で高まる「嫌中」感情…親中路線の文大統領は“四面楚歌”

 中国本土で、新型コロナウイルスによる肺炎が「パンデミック(感染爆発)」状態となっている。4日朝時点で、死者は400人を超え、感染者は2万人を突破した。こうしたなか、新型肺炎の感染拡大が、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の政権基盤を揺さぶっている。「反日・離米・従北・親中」路線ゆえ、習近平国家主席率いる中国にすり寄ろうとしていたが、新型肺炎拡散を受けて韓国国内に「嫌中」感情が高まりつつあるのだ。一方、ドナルド・トランプ米政権は、文政権への不信感を募らせており「韓国離れ」を強めている。拓殖大学海外事情研究所所長の川上高司氏が、新型肺炎が激変させる朝鮮半島情勢に迫った。

 ■中国人10万人、韓国に来襲

 中国発の新型肺炎の感染拡大は、中国依存度が高い韓国にも衝撃を与えている。文政権は4月に総選挙を控えていることもあり、新型コロナウイルスの拡散防止と、国民の過度な不安や嫌中感情を抑制するよう必死の対応に追われている。

 韓国の航空会社は中国約40都市に就航しており、中国から毎日約2万人の乗客がやって来る。韓国に在留する外国人の半数を中国人が占め、ソウルでは7割以上にもなる。「春節(旧正月)」の大型休暇を終えて、韓国に戻ってくる中国人は10万人に達するという。

 2019年の韓国の輸出額は5423億ドル(約58兆7600億円)で、このうち中国向けが1362億ドル(約14兆7600億円)と圧倒的1位だった。韓国企業は、中国内に大規模生産拠点を持つため、新型肺炎で今後の生産活動にも多大な影響が出る可能性が大きい。

 中国頼みの韓国経済は現在、成長率や雇用、輸出、投資、ウォン安など、すべての面で状況が悪化している。有識者の間では「すでに危機的状況に突入した」との見方が広がっている。

 政治的にも、文政権は危険水域にある。

 文政権は昨年8月、日本が対韓輸出管理を厳格化したことを受けて、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄を表明した。ところが、同盟国・米国の「強い圧力」を受け、GSOMIAの失効直前(同11月22日)に「失効回避」を決断した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ