米大統領選 トランプ氏 「米国第一」の成果掲げ中西部重視

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は14日、中西部アイオワ州デモインで同日開かれた民主党の大統領候補者討論会に対抗し、大統領選の最重要州である中西部ウィスコンシン州の最大都市ミルウォーキーで大規模な支持者集会を開いた。トランプ氏は、経済成長や中国などとの貿易合意、抑止力重視の外交政策など、「米国第一」の具現に向けた成果を有権者にアピールして再選を果たしたい考えだ。

 トランプ氏は集会で、イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の殺害に関し「民主党は、このテロリストの怪物(ソレイマニ司令官)が何百人もの人々を殺害したにもかかわらず、私たちが奴を殺害したことに激怒している」と指摘。「民主党は奴の惨めな人生を終わらせた(私の)決断に怒るのではなく、奴の犯罪に対して怒るべきだ」と訴えた。

 トランプ氏はまた、自身のウクライナ疑惑をめぐる上院の弾劾裁判が21日にも始まる見通しとなったことに関し、民主党は「いかれた作り話」や「魔女狩り」で米国民の時間を無駄にしていると非難した。

 トランプ氏としては、上院共和党の協力で弾劾裁判を早々に幕引きさせ、「雇用創出やテロリストの殺害」(同氏)といった就任後3年間の実績を有権者に訴えかけていく。

 ただ、株価が空前の高値水準にあるなど経済が好調であるにもかかわらず、トランプ氏の全国支持率平均(14日現在)は44・5%にとどまる。同氏としては、2016年の前回大統領選と同様、一般投票で民主党候補を下回ったとしても、選挙人数の多い重要州を確実に押さえて勝利する選挙戦略を描いている。

 トランプ氏が具体的に重視する地域となるのは、この日集会を開いたウィスコンシン州を含む、中西部のラストベルト(衰退した工業地帯)の諸州だ。

 トランプ氏は前回大統領選で、長らく民主党の「牙城」とされたこれらの州を制して勝利した。それだけに、民主党にとっても中西部の奪回は至上課題だ。

 特にウィスコンシン州では、民主党は正副大統領候補を選出する全国党大会を7月にミルウォーキーで開いてテコ入れを図る。トランプ氏も同州に足しげく通って支持固めを行う方針とされ、同州は早くも「主戦場」と化しつつある。

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