トランプ氏、金正恩氏に「敵対的行動取れば多くを失う」と警告

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米政権は、北朝鮮が国内のミサイル発射場で「重大実験」を実施したり、同国高官が非核化協議の打ち切りを示唆したりしている問題で、当面は非核化に向けた対話路線を堅持しつつ、北朝鮮の出方を冷静に見守る考えだ。米政権としては、非核化協議が決裂した場合は、軍事的選択肢も視野に入れた「最大限の圧力」路線への回帰を図るものとみられる。

 トランプ大統領は8日、ツイッターで「もし金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が(米国に)敵対的な行動をとれば、あまりに多くのものを失うことになる」と警告し、金氏に自制を求めた。

 トランプ氏は金氏について「シンガポールで私と一緒に強力な非核化合意に署名した」とし、「彼は米国との特別な関係を破棄したり、来年11月の米大統領選に干渉したりすることを望んでいないはずだ」と訴え、非核化協議の前進を改めて求めた。

 また、「金氏の指導体制の下にある北朝鮮は、とてつもない経済的な潜在力があるが、約束通り非核化しなくてはならない」と指摘。その上で、「北大西洋条約機構(NATO)や中国、ロシア、日本そして全世界が(北朝鮮の非核化)問題で一致団結している」と強調した。

 一方、エスパー米国防長官は8日、FOXニュースの報道番組に出演し、「必要であれば、今晩にでも戦う準備ができている。高い水準の即応態勢を整えている」と述べつつ、ポンペオ国務長官と連携して外交的解決を促進していく立場を強調。「対話(の扉)は常に開かれている。米国は交渉を通じて北朝鮮の非核化を達成することを求めている」と語った。

 トランプ氏は、北朝鮮が「重大な実験」を行ったと発表する前の7日、ホワイトハウスで記者団に「もし北朝鮮が敵対的な行動に出たら驚くだろう」と述べ、最近の北朝鮮側の態度硬化を重大視しない立場を示していた。

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