イランのデモ「死者1千超」と米国務省代表

 【ワシントン=住井亨介】米国務省のフック・イラン担当特別代表は5日、イラン各地での反政府デモについて記者会見し、当局の鎮圧行動によって「1千人以上の市民が殺害された可能性がある」と述べた。また、少なくとも7千人が首都テヘランなどの刑務所に拘束されて劣悪な環境に置かれているとし、「すべての国がイラン指導部を外交的に孤立させ、無実の人々を殺害した当局者に制裁を科すべき時だ」と訴えた。

 フック氏によると、南西部の都市でイラン革命防衛隊がデモ隊に発砲。湿地帯に逃げ込んだ人々を包囲して機関銃で掃射し、100人以上が死亡した。テヘラン周辺でも数百人以上が殺害されたとの報告があり、中には子供も含まれているという。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが2日に発表した死者数は「少なくとも208人」で、イランの在外反体制派組織「イラン国民抵抗評議会」(NCRI)は450人以上が死亡したとしている。

 フック氏は数字の食い違いについて「複数のグループの情報などを考慮している」と説明し、制限されていたインターネット通信の回復に伴って「情報が増えれば数字を更新していく」と述べた。

 トランプ大統領は5日、ホワイトハウスで記者団に対し、「(イラン当局は)多くの人々を殺し、数千人の自国民を拘束している」と非難した。

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