シリア北部攻撃でトルコに警告 米国連大使 安保理は一致せず

 【ニューヨーク=上塚真由】トルコが9日にシリア北部への軍事作戦を開始したことを受け、国連安全保障理事会は10日、非公開会合で対応をした。米国のクラフト国連大使はトルコに対し、無力な民間人の保護を怠り、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が混乱に乗じて復活するようなことがあれば、「結果が生じる」とトルコに警告した。会合後、記者団に述べた。

 クラフト氏は記者団に対し、「米国はトルコの軍事侵攻を決して支持しない」と改めて表明。これとは別に、英仏独など欧州6カ国が共同で声明を発表し、「トルコの根本的な安全保障問題に対処する行為とは思えず、一方的な軍事行動をやめるよう求める」と作戦の停止を要求した。ただ、安保理として一致した見解は出なかった。

 一方、シリアのアサド政権の後ろ盾であるロシアのネベンジャ国連大使は記者団に対し、トルコの軍事侵攻を問題視するならば、「シリア国内に不法に存在する軍についても議論すべきだ」と述べて、シリア駐留米軍を批判。シリア情勢をめぐって欧米とは立場の違いを鮮明にした。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ