香港問題で広がる中国での海外企業批判 アップル、ティファニーも

 【北京=三塚聖平】香港のデモ隊を「応援」しているとみなされ、中国で非難の矢面に立たされる海外企業が相次いでいる。中国メディアから、警察の動きをデモ隊が把握できる地図を取り扱ったと批判された米アップルが10日、当該のアプリを削除した。米宝飾品のティファニーも、広告写真がデモ隊寄りだと攻撃され、撤回に追い込まれた。

 米プロバスケットボールNBAをめぐる問題もあり、中国側は香港のデモに対する海外からの「応援」に神経をとがらせている。

 香港メディアによると、削除されたアプリ「HKマップ・ライブ」は、アップルのアプリ配信サイト「アップストア」で登場し、警察がどこにいるかなど、地図上で把握できる内容だったという。

 中国共産党機関紙、人民日報(電子版)は、このアプリについて「暴徒を『護衛』するため」のものだったと強く批判した。

 中国メディアによると、アップルは10日、同アプリをアップストアから削除したが、中国外務省の耿爽(こう・そう)報道官は同日の記者会見で、「事態の新たな進展に注意を払っている」と述べた。

 ティファニーが批判されたのは、女性モデルが右目を手で覆っている広告写真だ。7日に会員制交流サイト(SNS)に掲載されると、中国のインターネット上で「香港のデモ支持を暗示している」と反発が広がった。8月の警察との衝突で、香港のデモ参加者の女性が右目に重傷を負った。その後、デモ隊が片目を覆って抗議の意を示すことがあり、関連が疑われた。

 香港紙、文匯報(電子版)によると、ティファニー側は、広告写真は5月に撮影したものでデモとは無関係と説明したが、遺憾の意を表明して、この写真の使用を取りやめたという。

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