正恩氏が「超大型放射砲」試射を視察 連射実験を示唆、1発は失敗か

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は11日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が10日に「超大型放射砲(多連装ロケット砲)」の試射を再び視察したと伝えた。北朝鮮は10日に内陸部の平安南道(ピョンアンナムド)价川(ケチョン)付近から東方向に飛翔(ひしょう)体2発を発射。金正恩氏は8月24日にも超大型放射砲の試射を視察したことが報じられていた。

 金正恩氏は今回の試射で精密誘導機能などが検証されたとし、「今後は威力上、最も顕著な特徴となる連発射撃の試験を行えばよい」と述べ、試射の継続を示唆した。超大型放射砲をはじめとした「戦術誘導兵器」の生産を「最大に引き上げる」ことも指示した。

 北朝鮮は9日に米国に対し、今月下旬にも「包括的な討議」に応じる用意があると表明したが、対米交渉と並行して新型兵器の開発・実験を続けていく意思を示した形だ。超大型放射砲について、日米韓当局は、飛行軌道や速度などから事実上の短距離弾道ミサイルとみなしている。

 韓国では、飛翔体2発のうち1発は目標に届かずに陸地に落ちたとの見方が出ている。北朝鮮の報道では、試射の常套(じょうとう)句ともいえる「成功裏に行われた」との表現は使われなかった。

 11日付の党機関紙、労働新聞は4本の発射管を備えた移動式発射台から打ち上がる飛翔体などの写真を掲載した。朝鮮人民軍砲兵局長から総参謀長に新たに就任した朴正天(パク・チョンチョン)氏や、金正恩氏の妹の金与正(ヨジョン)党第1副部長らが同行した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ