イタリア首相が辞意 マッタレッラ大統領は新たな連立模索か

 【パリ=三井美奈】イタリアのコンテ首相は20日、上院で辞意を表明した。サルビーニ副首相兼内相が総選挙の実施を求めて、9日にコンテ政権に対する不信任案を提出したのが契機になった。マッタレッラ大統領は今後、新たな連立交渉を求めるか、総選挙実施かを決める。

 コンテ氏は上院の演説で、「サルビーニ氏は自分と党の利益を優先した」と非難した。20日、大統領に辞表を提出する方針。

 サルビーニ氏は強硬な移民対策で人気を広げ、同氏が率いる右派「同盟」の支持率は37%。総選挙で、同盟を中心とする右派政権の樹立を目指している。

 昨年6月に発足したポピュリズム(大衆迎合主義)政権は、同盟と左派系「五つ星運動」の連立。両党は対中外交や財政問題をめぐり、対立してきた。コンテ氏は政党に属さないが、五つ星に近い。

 中道左派野党「民主党」のレンツィ元首相は、五つ星との組閣に前向きだが、五つ星は否定的。大統領は、来年の予算案前の総選挙は避けたい方針で、連立交渉が不調に終わった場合、学者や元官僚を起用した「暫定内閣」を発足させ、予算編成後に総選挙を行うとの観測が出ている。

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