「賠償、謝罪を」勤労挺身隊員の女性、三菱重株主に訴え ソウルでの控訴は棄却

 日本統治時代の先の大戦末期に朝鮮女子勤労挺身隊として動員され、勤務先の三菱重工業に損害賠償を求めた韓国での裁判で勝訴した梁錦徳(ヤンクムドク)さん(89)や支援者らが来日し、27日、東京都千代田区の同社の株主総会会場前で賠償や謝罪に応じるよう株主らに訴えた。

 来日したのは梁さんや支援団体のメンバー、訴訟の弁護士ら約20人で、「判決を履行せよ」とシュプレヒコールを上げた。梁さんは「まず、厳しい環境で労働を強いたことに対する謝罪を会社に求めたい」と話した。梁さんは10代だった1944年、働きながら学校に通えると誘われて来日、同社の業務に従事したが、学校には通えず、無給だったとしている。

 一連のいわゆる徴用工訴訟をめぐり、三菱重工はすでに上告審2件で敗訴が確定している。

 ソウル高裁は27日、同社の広島の工場で過酷な労働を強いられたとして、韓国人14人の遺族らが同社に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、同社に1人当たり9千万ウォン(約840万円)の支払いを命じた1審判決を支持し、同社側の控訴を棄却した。(時吉達也、ソウル 桜井紀雄)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ