昆虫搬出未遂で邦人禁錮刑 エクアドル、上訴方針

 南米エクアドルから昆虫やクモなど野生生物の標本を違法に国外へ持ち出そうとした罪に問われた日本人の男(26)に対し、首都キトの裁判所は9日、禁錮2年の判決を言い渡した。同国の月額最低賃金(394ドル=約4万3千円)の10倍相当の罰金も命じた。弁護側は上訴する方針。検察によると、男は約370の昆虫などの標本を持ち出そうとしたとして3月12日に拘束された。うち約250について許可を得ておらず、遺伝子国有財産保護に関する法律に違反した罪で起訴された。中には、薬や工業用に利用可能な昆虫もあったとされる。

 男は裁判で、子どものころから昆虫が好きで野生生物の多様性で知られるエクアドルに来たと供述。一部のチョウなどについて持ち出し許可を得ていたため、他の昆虫についても問題ないと考えたという。

 判決は地元紙への謝罪広告掲載も命じた。男の弁護士は記者団に「検察側は持ち出そうとした昆虫の価値を具体的に立証しておらず、判決は誤りだ」と話した。男によると、一緒に旅行していた友人の日本人男性は、キトの空港で検査をすり抜けて標本を持ち帰ったとされる。(共同)

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