米司法長官は「議会侮辱罪」 米下院委員会が決議案 上院委員会はトランプ氏長男に召喚状か

 【ワシントン=住井亨介】米下院司法委員会は8日、ロシアによる米大統領選干渉疑惑をめぐる捜査報告書の全面開示の要請を拒んだとして、バー司法長官を議会侮辱罪に当たるとする決議案を賛成多数で可決した。トランプ政権は採決に先立ち、大統領特権を行使して開示を拒否する方針を示した。

 4月に公開された捜査報告書は、捜査中の案件などに関わる部分が黒塗りされていた。司法委員会のナドラー委員長(民主党)は召喚状を出して全面開示を要求したが、バー氏は応じていなかった。

 決議案は近く下院本会議で採決される見込み。米メディアによると、可決されれば司法省に送られるが、自省のトップを起訴する可能性は低く、「多分に象徴的」(米政治専門サイト「ポリティコ」)とみられている。

 ナドラー氏は採決後、記者団に対して「こうしたことはやりたくなかったが、他に選択肢はなかった」と述べたうえで、「バー氏は大統領の個人弁護士になってしまった」と非難した。

 一方、サンダース大統領報道官は決議案採決に先立って声明を発表し、「ナドラー氏の露骨な権力乱用に直面し、大統領は大統領特権を行使せざるをえなくなった」と主張した。

 また、米CNNテレビ(電子版)は8日、上院情報特別委員会がトランプ氏の長男、ジュニア氏にロシア疑惑についての証言を求め、召喚状を出したと報じた。共和党が多数を占める上院の同委員会からトランプ一族に召喚状が出されるのは初めてとしている。

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