米大統領選 バイデン氏「打倒トランプ」前面 初の支持者集会

 【ピッツバーグ(米ペンシルベニア州)=黒瀬悦成】来年の米大統領選の民主党候補指名争いに名乗りを上げた民主党のバイデン前副大統領(76)は29日、出馬表明後初の支持者集会を東部ペンシルベニア州ピッツバーグで開いた。同党の指名を争う20人のうち支持率でトップを走るバイデン氏は、「トランプ大統領に勝てる候補」(陣営幹部)と自らを位置づけ、民主党支持層や無党派層へのアピールを図る。

 「トランプ氏は国全体を代表していない。全ての米国人のために働く大統領が必要だ。私たちは恐怖ではなく希望を、対立ではなく連帯を、嘘ではなく真実を選ぼうではないか」

 有力労組「全米トラック運転組合(通称チームスター)」のピッツバーグ地区支部の集会施設でバイデン氏が舌鋒(ぜっぽう)鋭くトランプ氏を攻撃すると、詰めかけた支持者から万雷の拍手と歓声が沸き起こった。

 この日の聴衆は数百人程度と小規模だが、参加者の内訳はトラック運転手や鉄鋼労働者、労組加盟の消防士や教員など、民主党の有力支持基盤で固められた。前回大統領選で「製造業再生」への期待からトランプ氏に投票した白人労働者層や中間層を今回は取り戻すとの強い決意がみえる。

 バイデン氏は、25日に出馬表明してから24時間で630万ドル(約7億円)の小口献金を集め、支持率で2番手につけるサンダース上院議員(77)の590万ドルを上回った。

 また、米議会誌ヒルと調査会社「ハリスX」が25、26両日に行った世論調査では、大統領選の本選がバイデン氏とトランプ氏の対決となった場合、「バイデン氏に投票する」との回答は43%で、「トランプ氏」は37%にとどまった。

 この日の集会に訪れた、大手物流会社で35年間、トラック運転手を務めた地元男性(69)は「今こそ政治家として経験豊富なバイデン氏の出番だ」と強調。中西部オハイオ州から来た男子高校生(16)は「僕が住む町でも自動車工場が閉鎖された。トランプ氏は製造業の再生を約束したが、口先だけだ」と訴えた。

 一方、トランプ氏はこの日、ツイッターで「偽ニュースのメディアはバイデン氏を強く推しているが、お笑い草だ。私が大統領になったのは、オバマ大統領とバイデン氏のコンビが仕事をしなかったからだ。私はものすごい成果を上げているぞ!」とからかった。

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