ISのバグダーディ容疑者か 5年ぶり動画、スリランカテロ

 【カイロ=佐藤貴生】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)系列の通信社は29日、指導者のアブバクル・バグダーディ容疑者とみられる動画をネット上で公表した。スリランカで起きた連続テロは3月、ISがシリアで最後の拠点を失ったことに対する「報復」だと述べた。本人だと確認されれば2014年7月にイラク北部モスルでカリフ(預言者ムハンマドの後継者)による政教一致の「疑似国家」創設を宣言して以来となる。

 動画は長さ約18分で、最近撮影されたとみられる。黒い衣服にチョッキを着て小銃を脇に置き、あぐらをかいたバグダーディ容疑者らしき男が3人の覆面姿の者に語りかける内容。「戦いは敵との消耗戦だ。神がジハード(聖戦)を命じた」と述べ、異教徒などへのテロ攻撃を続ける方針を示した。また、西アフリカで反テロ作戦を展開する「フランスとその同盟者」への攻撃を呼びかけた。

 ISは一時、イラクとシリアにまたがる広大な地域を実効支配したが、17年にはモスルのほか一方的に「首都」に定めたシリア北部ラッカを失い、勢力が衰えた。バグダーディ容疑者については死亡説もしばしば出ていた。

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