米大統領選にイラク帰還兵のモールトン氏 民主19人目

 【ワシントン=黒瀬悦成】米民主党のセス・モールトン下院議員(40)=東部マサチューセッツ州選出=は22日、来年の大統領選に出馬するとABCテレビの番組で表明した。米メディアによると、民主党の大統領候補指名争いに名乗りを上げたのは19人目。トランプ大統領が当選した2016年大統領選の共和党候補指名争いでは17人が出馬したが、今回は当時を上回る激戦となりそうだ。

 モールトン氏はハーバード大を卒業後、01年に海兵隊に入隊。イラク戦争に計4回派遣され、武勲を認められて「青銅星章」などを授与された。15年から同州6区選出の下院議員を務める。ABCの番組では「米国史上最も国を分断させた(トランプ)大統領を倒し、米国を再び団結させたい」と訴えた。

 モールトン氏はまた、同じく同党候補指名争いに出馬表明済みのティム・ライアン下院議員(45)=オハイオ州選出=らと「世代交代」を主張。民主党が下院を奪還した昨年の中間選挙後はペロシ下院議長の就任に反対を唱えた。

 モールトン氏が候補指名を勝ち取る公算は現時点で小さいとみられるが、有力候補とされるバイデン前副大統領(76)やサンダース上院議員(77)らベテランではなく、30~40代の若手を大統領に選ぼうという機運の盛り上げに寄与する可能性がある。

 同党指名争いに名乗りを上げた現職の下院議員はモールトン氏で4人目。過去に下院議員から大統領の座を獲得したのは、1880年に当選したガーフィールド大統領(81年に暗殺)の1人しかいない。

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