ビーガン特別代表が訪露へ 露朝接近を牽制 トランプ氏は「3度目の米朝会談急がない」

 【ロサンゼルス=黒瀬悦成】米国務省は16日、ビーガン北朝鮮担当特別代表が17、18日にモスクワを訪問し、北朝鮮の「最終的かつ全面的に検証された非核化」の実現に向けた取り組みに関してロシア政府当局者らと協議すると発表した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が近く訪露し、プーチン大統領と会談するとの見方が広がる中、北朝鮮に対する経済制裁の維持などについてロシアとの連携を確認するとみられる。

 トランプ米大統領は11日、ホワイトハウスで韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談した際、記者団に北朝鮮との国境貿易の停止などの制裁圧力に関し、中国に加え「ロシアに感謝する」と自ら強調し、ロシアと北朝鮮との接近を牽制する構えを示していた。

 金氏による訪露の動きは、中国と同時にロシアにも制裁緩和を働きかけ、トランプ政権との非核化交渉で実質的な「後ろ盾」になってもらうことを期待しているとみられる。

 一方、金氏が12日の演説で米側が態度を改めれば3度目の首脳会談に応じる用意があると述べたことに対し、トランプ氏は15日、「会談するのは構わない」としつつ、「急ぐ必要はない。事態は完璧に推移している」と語り、たとえ時間がかかってでも非核化実現への具体的な道筋を作っていくのが重要であるとの立場を示した。中西部ミネソタ州での会合で述べた。

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