トランプ氏、3度目の米朝会談「可能性あり」 韓国大統領との会談で

 【ワシントン=黒瀬悦成、ソウル=桜井紀雄】トランプ米大統領は11日、ホワイトハウスで韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と会談した。トランプ氏は会談の冒頭、記者団に対し、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との3度目の首脳会談について「行われる可能性はある」と述べ、引き続き非核化交渉の前進を図っていく意向を表明した。

 トランプ氏は昨年6月と今年2月に行われた2度の米朝首脳会談で「大きな前進があった」とした上で、「さらなる対話の実施を楽しみにしている」と強調した。同時に「(非核化)プロセスは速くない。一歩一歩進めていく」と語り、非核化交渉が長期化する見通しを改めて示した。

 交渉促進のため韓国が北朝鮮への制裁緩和を模索していることに関し、トランプ氏は「制裁は維持する」と言明。韓国が制裁の例外としたい開城(ケソン)工業団地の再開など南北協力については「今は適切な時ではない」と述べて、時期尚早との見解を示したが、北朝鮮への配慮から追加制裁に慎重な立場を明らかにした。

 トランプ氏は一方で、北朝鮮への人道支援は「構わない」とし、容認する姿勢を示した。

 トランプ氏はまた、米朝に加え、韓国による3カ国首脳会談が行われる可能性について、「金委員長次第だが、あり得ることだ」との見方を明らかにした。

 一方、文氏は「(朝鮮半島情勢の)劇的な好転はトランプ氏の強力な指導力のおかげだ」と称賛した上で、「私に課せられた仕事は、3度目の米朝首脳会談に向けて(北朝鮮との)対話の機運を維持することだ」とし、米朝の仲介役を果たす意向を表明した。

 韓国政府高官によると、文氏は首脳会談で「近く南北首脳会談を推進する計画だ」と説明。トランプ氏は、「北朝鮮の立場を可能な限り速やかに知らせてほしい」と応じた。

 両首脳は会談で、朝鮮半島の平和構築には「トップダウン方式が今後も不可欠だ」との認識で一致した。トランプ氏は、金氏との「対話の扉は常に開いている」と述べた。

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