NATO70年 ジャーマン・マーシャル基金副会長「米欧緊張も解決できる」

 創設70年を迎えた北大西洋条約機構(NATO)は今、米欧関係がぎくしゃくし、緊張に満ちている。だが、米英と仏独が対立した2003年のイラク戦争への対応など、これまで多くの困難を克服してきた。私は今の状況もNATOがなんとか政治的に解決できると信じている。

 国防費の増大などトランプ米大統領が欧州に求める「応分の負担」は何も新しい問題ではない。欧州もその必要性を認め、最近は好ましい傾向もみられる。だが、まだ不十分なのは明らかだ。特にドイツのような主要国の取り組みの遅れは米国を失望させるだろう。

 一方、トランプ氏は欧州防衛への関与の確約を国防費増額が条件であるような発言をするのが問題だ。歴代の米政権では、このようなことはなかった。貿易問題なども絡めて状況を複雑化している。

 欧州は中距離核戦力(INF)全廃条約破棄で米国を支持したが、扱いにくい米政権とは核戦略を議論しにくいだろう。

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