米下院、トランプ氏の拒否権覆せず 国家非常事態宣言の無効決議

 【ワシントン=黒瀬悦成】米下院本会議は26日、トランプ大統領が上下両院で可決されたメキシコ国境をめぐる国家非常事態宣言の無効決議に拒否権を発動した問題で、決議を再び採決した。しかし、採決の結果は賛成248、反対181で拒否権を覆すのに必要な3分の2以上の賛成は得られず、決議は再可決されなかった。

 トランプ氏はこれを受け、ツイッターに「大きな勝利だ」と書き込み、民主党主導の決議に同調しなかった共和党議員らに謝意を表明した上で、「議会民主党は国境開放と麻薬、犯罪に寛容な党だ」と批判し、メキシコ国境への壁建設を含む国境警備強化の姿勢を改めて打ち出した。

 トランプ氏の非常事態宣言は、国境の壁建設費用の確保に向け、国防総省などの予算を転用する根拠になっているが、西部カリフォルニア州政府や市民団体は、議会が編成した予算を大統領が恣意的に転用するのは違憲だとして連邦地裁に差し止めを要求しており、最高裁まで争われるのは確実とみられている。

 民主党はまた、今後も半年ごとに無効決議案を議会に提出し、壁建設を阻止する方針を表明している。

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