NZ銃乱射ルポ 移民排斥、「世界の底の国」まで 「トランプ米大統領の影響」の声も

 【クライストチャーチ=平田雄介】ニュージーランド人は自国を「世界の底の国(Bottom of the world)」と自嘲気味にいう。南島クライストチャーチのモスク(イスラム教礼拝所)で50人が犠牲になった銃乱射テロ事件。欧州で活発化した移民排斥は南半球の同国に及び、平和で安全な国のイメージは脅かされた。

 殺人罪で訴追されたオーストラリア人のタラント容疑者(28)は白人至上主義に傾倒したとみられる。同地のネットカフェにいたアジア系男性は「メキシコ国境の壁建設を目指すトランプ米大統領の影響だ」と話す。

 「世界最強の国の大統領が毎日ツイッターで移民排斥を書き込めば、賛同者が出るに決まっている」

 2017年10月のニュージーランド首相就任に当たり、アーダン氏も移民の受け入れを最大で3万人削減すると発表し、後に撤回した。トランプ氏が問題視する移民流入は、同国民にもひとごとではない。

 オーストラリア人のタラント容疑者がニュージーランドを犯行現場に選んだのは、世界で最も遠隔地とされる土地でさえ、「大量移民と無縁ではない」ことを知らせるためであったと報じられている。実際、「世界の底」での惨劇は、インターネットを通じて、瞬時に世界中に伝わった。

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