米特別代表「米朝の外交取り組み、なお活発」

 【セントルイス(米ミズーリ州)=黒瀬悦成、ニューヨーク=上塚真由】米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表は11日、ワシントンで講演し、トランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長による2度目の首脳会談が不調に終わったことに関し、「外交的取り組みは今も活発に続けられている」と述べた。一方で、北朝鮮が再び弾道ミサイル発射を行う可能性が出ているとの観測について「発射場での動きを注視している」と強調した。

 一方、国連外交筋によると、ビーガン氏が14日にニューヨークで国連安全保障理事会の理事国や日韓の大使らとの会合を開催することが分かった。米朝首脳会談の内容を報告するとみられる。中露が制裁緩和に前向きな姿勢を示す中、圧力を堅持させる狙いもある。

 ビーガン氏は11日の講演で、ハノイでの先の首脳会談以降、米朝の当局者が接触しているかについては明言を避けつつも、「北朝鮮の交渉相手と密接な関与を続けられることを期待している」とし、3回目の首脳会談実現に向けて協議を進める意向を表明した。

 また、北朝鮮のミサイル発射場での最近の動きについては「何を意味しているかは不明だ」としつつも、米政権が事態を「非常に深刻視している」とした。

 ビーガン氏はその上で、「最終的な決断を下すのは金正恩氏だ」とし、「トランプ氏は、発射に踏み切れば失望すると明確にしている」と語るなど、金正恩氏に自制を促した。

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