露でネット規制抗議デモ 約30人拘束か

 【モスクワ=小野田雄一】モスクワなどロシアの複数の都市で10日、露政府が強めているインターネット規制に抗議するデモが行われた。デモは野党勢力などの呼びかけで実施。インタファクス通信によると、このデモをめぐって約30人が治安当局に拘束された。モスクワの治安当局はデモの参加者数を約6500人とする一方、主催者側などは1万5千人超が参加したとしている。

 デモ参加者らは「ロシアのネットに自由を」「政府はネットから手を離せ」「世界からロシアを孤立させるな」などと訴えた。

 露政府は近年、外国からのサイバー攻撃防衛や社会秩序維持などを名目にネット規制を相次いで強化している。昨年4月には当局に通信内容の解読技術を提供しなかったなどとして、大手通信アプリ「テレグラム」を禁止。日本人になじみの深い通信アプリ「LINE」も2017年に規制された。通信事業者に対して利用者の通話・通信内容の保管を義務付ける法律も昨年に施行されている。

 さらに露議会では現在、当局による通信監視の強化や世界のネットから切り離した露独自のネット構築を定める「ネット主権法案」や「政府への不敬投稿・フェイクニュース」を禁止する法案が審議されており、近く成立する見通しだ。

 こうした動きに対し、露メディアや若者らの間では「政府は自分に不利な情報を検閲・隠(いん)蔽(ぺい)しようとしている」などの懸念や不満が強まっている。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ