北、軽水炉建設を継続 IAEA事務局長

 【ベルリン=宮下日出男】北朝鮮の核開発をめぐり、国際原子力機関(IAEA)の天野之弥(ゆきや)事務局長は4日、ウィーンで開幕した定例理事会で、同国の寧辺(ニョンビョン)における2月末時点の核関連活動について報告し、軽水炉の建設作業やウラン濃縮施設の利用が継続されていることを示す兆候があると明らかにした。

 2月27~28日にはトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の首脳会談がベトナムのハノイで開かれたが、この間も活動を継続していたとみられる。昨年12月初め以降、プルトニウムを製造する黒鉛重水炉の稼働を示す兆候はなく、使用済み核燃料を再処理している形跡もないとした。

 天野氏はその後の記者会見で、事実上の物別れに終わった米朝首脳会談について「政治問題に介入しない」とする一方、北朝鮮の非核化に向け「合意に到達し、具体的な措置がとられることを期待する」と表明。IAEAとして検証を担う準備は整っていると強調した。

 一方、北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相が核施設廃棄の場合は米国の専門家が立ち会うとしたことについて、天野氏は「検証と監視にはIAEAが最適」と述べ、IAEA関与の重要性を強調した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ