米国防総省、春の米韓合同軍事演習の「終了」を発表

 米国防総省は2日(日本時間3日)、シャナハン米国防長官代行と韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相が同日電話で会談し、米韓両軍が朝鮮半島有事を想定して毎年春に行ってきた大規模軍事演習を終了させることを決めたと発表した。規模を縮小させた代替の演習を別の呼称で続けるとしているものの、米韓部隊の訓練不足による有事即応態勢の低下に対する懸念が日米韓の関係者の間で強まるのは必至だ。

 終了が決まったのは、野外機動訓練「フォールイーグル」と指揮所演習「キー・リゾルブ」。昨年は2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪で南北の融和機運が高まっていたことに配慮し、いずれも規模を縮小して実施していた。

 トランプ大統領は昨年6月の史上初の米朝首脳会談後の記者会見で、北朝鮮と対話を続けている間は米韓合同演習を中止すると表明。これを受け、8月の合同指揮所演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」や12月の航空機主体の演習「ビジラント・エース」が中止され、米軍高官らが「米韓両軍の即応能力は低下した」(エイブラムス在韓米軍司令官)と指摘していた。

 にもかかわらず、トランプ政権が「フォール・イーグル」と「キー・リゾルブ」の終了を決めたのは、2月末に行われた2度目の米朝首脳会談が事実上の物別れに終わったことから、非核化交渉の前進に向け北朝鮮の信頼醸成を改めて図る狙いがある。

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