元腹心・コーエン被告、トランプ氏行状を議会で赤裸々告白

 【ワシントン=住井亨介】約10年にわたり腹心としてトランプ米大統領に仕えた元個人弁護士、マイケル・コーエン被告(脱税などの罪で有罪判決)は2月27日、米下院の監視・改革委員会の公聴会で証言し、トランプ氏のファミリー企業「トランプ・オーガニゼーション」内で資産や収益の水増しなどが行われていたとし、「すべてはトランプ氏の指示で行われていた」と述べるなど同氏を強く非難した。議会側はさらに追及する構えで、政権への打撃となりそうだ。

 コーエン被告はトランプ氏を「人種差別主義者で詐欺師、ペテン師だ」と批判。また、約10年間に同氏から訴訟などをほのめかして「500回ほど人を脅すよう指示された」と明かし、「トランプ氏への忠誠心のためすべてを失った」と後悔の念を語った。

 ただ、ロシアによる2016年大統領選干渉疑惑で焦点となっているトランプ陣営とロシアの共謀の有無については、「直接的な証拠を持っていない」などとして言明を避けた。

 ただ、大統領選期間中の同年6月にトランプ陣営幹部が民主党陣営に不利な情報提供を持ち掛けたロシア人弁護士と面会する前、トランプ氏が長男のジュニア氏から会議の準備ができたと報告を受ける場に居合わせたと証言。「多くのことが(共謀があったことを)示している」と述べたものの「選対に入っていなかった」として陣営内のやりとりは分からないとした。

 下院監視・改革委員会のカミングス委員長(民主党)は公聴会終了後、「被告の資料や証言に基づくとトランプ氏は法を犯していた」と発言し、引き続き追及する考えを示したが、米朝首脳会談でベトナムを訪問していたトランプ氏は「被告は刑を軽くするために嘘をついている」とツイッターで批判した。

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