ソ連のアフガン撤退30年 侵攻は「悪夢の始まり」

 【ニューデリー=森浩】アフガニスタンに侵攻した旧ソ連軍の撤退が完了し、15日で30年になる。撤退後の内戦からイスラム原理主義勢力タリバンの政権奪取と崩壊、17年間にわたるアフガン戦争と混乱は続いている。米中枢同時テロを受けて軍部隊を派遣した米国は最近、駐留規模縮小を打ち出したものの、アフガンに平和は訪れていない。ソ連の侵攻と撤退は、混乱の萌芽(ほうが)だったともいえる。

 1979年12月から始まったソ連の侵攻によるアフガン国内での民間人の死者は100万人以上とされる。550万人以上が難民となり、隣国パキスタンやイランに流出。「世界の難民の半数はアフガン人」ともいわれる事態を招いた。

 89年2月のソ連軍撤退完了で、事態は収まるどころか混迷の度を深めた。ソ連に抵抗したムジャヒディン(イスラム聖戦士)間の主導権争いで内戦状態に突入した。ソ連が国内に残した大量の兵器や銃器が使用され、戦闘は激化。そうした中、マドラサ(イスラム神学校)の学生が中心となって94年に誕生したのがタリバンだ。

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