フィリピンまた「慰安婦像」 今度は制作者私有地に設置

 【カティクラン=吉村英輝】フィリピンの有名リゾートであるボラカイ島の玄関口、パナイ島北部カティクランの桟橋近くの私有地で5日、日本軍占領下の慰安婦など2人のフィリピン人女性をモデルにした像の除幕式が行われた。

 マルコス独裁政権下で妹が比国軍兵士にレイプされたというネリア・サンチョ氏(67)が彫刻家に依頼、私費や寄付の計70万ペソ(約145万円)をかけ、昨年7月にこの像を完成させたという。ほぼ等身大の女性像の土台には「第二次世界大戦時の日本軍による性的奴隷としてのフィリピン人慰安婦」などと書かれたプレートが埋め込まれた。

 除幕式には、サンチョ氏がフィリピン代表を務める「日本の過去の清算を求める国際連帯協議会」(ISCR)責任者など、中国、台湾、北朝鮮、韓国、日本から約20人が参加。地元の高校生約70人も参加し、女子生徒が男子生徒に強制連行される振り付けなどとともに、慰安婦を追悼する詩を朗読した。

 サンチョ氏は自身が所有する駐車場の一角に像を設置し、「これならば撤去圧力をかけられないはず」と述べた。

 フィリピンでは17年12月、マニラ湾沿いの遊歩道に、中華系団体などが、慰安婦問題を象徴する女性像を設置。マニラ近郊のサンペドロ市でも昨年12月、韓国の団体が贈呈した少女像が設置された。日本政府側が「遺憾」を表明し、それぞれの自治体が撤去した。

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